漢方×認知行動療法

2023年03月06日

認知行動療法とは,認知と行動を変えていくことでつらい感情を軽減する心理療法です。人には各々考え方のクセがあります。たとえば友達にメッセージを送ったのに返事が来ないとき,どう考えますか?Aさんは「何か嫌われるようなことをしたかな・・」と不安になります。Bさんは「すぐ返事をしないなんて失礼な人だ!」と怒ります。Cさんは「今忙しいのかな」とあまり気にしません。これが考え方のクセです。Cさんのように考えることができると不安や怒りに振り回されずにすみます。認知行動療法は「考え方を変えよう!」というものではなく,考え方の幅を柔軟に広げていこうという試みになります。

認知行動療法とは(厚生労働省e-ヘルスネット)

漢方薬で不安感や怒りを軽減できることも多いのですが,認知行動療法を組み合わせることでさらにつらさを軽減できるのではないかと考えています。

漢方薬の四診と認知行動療法を合わせて実施するために相談時間は90分枠で設定いたします。基本的には10分~15分で体調確認,四診を行い,30分~40分で認知行動療法を行い,10分~15分で漢方薬を調合いたします。

漢方薬代とは別に認知行動療法に対して各セッションごとに3,300円(税込)を頂戴いたします。*料金は将来的に変更することがございます。

こんなかたに・・・

・スムーズな対人関係をつくりたい

・不安や怒りにふりまわされず自分の人生に集中したい

・ぐっすり眠りたい

・原因がわからない(ストレスのせいと言われた)胃痛や頭痛を緩和したい

認知行動療法自体は15~20回のセッションが基本となりますが,体調や状態により回数は前後いたします。セッション終結後も漢方薬の調合は可能です。また途中で漢方薬をやめて認知行動療法だけ実施することも可能ですが,基本的に漢方薬と認知行動療法を組み合わせる形式で進めます。

初回は通常通り90分枠で漢方相談を行います。初回は漢方薬の「証」をたてるため通常の漢方相談を行います。その際に認知行動療法を希望される場合はお申し出ください。

なお現在心療内科や精神科にかかっておられるかたは,心理療法のみを実施している奈良三条こころの相談室のほうでご相談をお受けいたします。主治医と連携して認知行動療法を実施いたします。